便器のハエとプレゼンテーション

 

皆さんは「アーキテクチャ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

元々は建築構造を意味する言葉です。

この言葉、実は今世紀に入って、社会思想、設計思想の
分野でも注目を浴びるようになりました。

 

そこでいうアーキテクチャとは、
社会などの構造の設計を変えることによって、
それに携わる人が、ある選択肢を選びやすくなったり、
望むようなアクションをとりやすくなるというものです

 

わかりにくいかも知れないので例を挙げましょう。

 

もはやすっかり定着した感のあるコンビニなどで
みられるフォーク並び

 

複数レジがあるところで、一列に並んで
空いたところに順次次に並んでいる人がいくという
あれです。

 

こちらも最初のうちは導入に苦労がありました。

 

 

しかし、これを解決したのこちらです。

 

 

床に簡単な表示をするだけで、
人々の行動が変わるのです。

 

もっと極端な例をご紹介しましょう。
そう、ハエです。

 

便器に止まっているあのハエです。

 

女性の方はご存じないかも知れませんが、
男性用トイレの小用便器にはハエのシールが
貼ってあることがあります。

 

便器にハエのシールがあると、オトコは本能的に
そこに向けて発射したくなるのですw

 

その結果、オシッコが便器の外に飛び散ることが
減って掃除が楽になるというものです。

 

わずかシール1枚(コストはせいぜい数十円)を貼るだけで
清掃コストを下げられるというものです。

 

このように、ちょっとした構造を作ることによって
好ましい結果を導き出すことができるのです

 

 

同じことがプレゼンテーションでもいえます。

 

前回、ロゴスの話をしました。

あなたの提供する価値を明確にするのがロゴスの役割だと。

それはロゴスの理屈の部分です。

 

ロゴスは同時に構造のことでもあるのです。

構造、つまりアーキテクチャです。

 

プレゼンテーションの構造がしっかりしていると、
色々な好ましい結果が無理なく生まれます

 

1つは話しやすいということです。

 

そしてもう一つがリスナーが話をいつまでも
覚えていてくれるというものです。

 

ロゴスの構成をしっかりと覚えて身につけると、
自分も話しやすく、相手も聴きやすい、覚えやすい
プレゼンテーションができるようになるのです

 

だからいつまでも覚えてもらえる。

 

どんなに素晴らしい価値でも、伝わらなければ意味が
ありません

 

しっかりした、伝わりやすい構成をマスターして
あなたの価値を、それを待っている人にしっかりと
伝えてください。

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